- ぜひ
- ぜひ【是非】※一※ (名)(1)よいことと悪いこと。 可否。 当否。
「物事の~をわきまえる」「~を論ずる」
(2)善悪・適否を論ずること。 批評すること。「一身の利害を以て天下の事を~す可らず/文明論之概略(諭吉)」
※二※ (副)(1)あることの実現・実行を強く希望する気持ちを表す。 どうしても。 是が非でも。「~一度お越し下さい」「~勝ちたい」
(2)必ずそういう結果になることを表す。 かならず。 きっと。「道で寄つて暇乞をする, ~高岡を通るのだから/義血侠血(鏡花)」
→ ぜひに→ ぜひとも~に及ばず仕方ない。 やむを得ない。「~ぬ。 さほどに思し召さば帰らう/咄本・昨日は今日」
~に叶(カナ)わず仕方がない。 やむを得ない。「~ぬその時は, わたしが方から知らせをせう/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」
~も知らず夢中になって我を忘れて。 何もわきまえない。「尼, 見るままに~ず臥しまろびて/宇治拾遺 1」
~も無・い仕方がない。 やむを得ない。 ぜひない。「そういう事情なら~・い」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.